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『フランス国立クリュニー中世美術館所蔵 貴婦人と一角獣展』
 La Dame à la licorne et l'art européen autour de 1500


中世のうさことわんこのあいだで咲く勿忘草(わすれなぐさ)。
それとも蔓日日草(ツルニチニチソウ)?
友の手作りのコサージュに入っていたアンティークビーズの勿忘草。

Est-ce qu'il est un myosotis ou pervenche
entre un lièvre et un chien ?
Voici un myosotis dans un corsage à la main de mon amie…


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(五月)



野原の勿忘草はちっちゃいナ、と子供のころから愛でてきたのですが…

J' aime ce petit myosotis au Japon depuis mon enfance, mais…


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馬見(2017年)


この花が、勿忘草とは別の種類の「胡瓜草」であると分かりました。
キュウリグサ!
なんと ひなびた ひびきでしょう…
葉をもむと胡瓜の匂いがするそうです。こんど試してみましょう。

Pas de myosotis mais Trigonotis peduncularis Benth.
! (herbe de concombre en Japonais…)



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生駒(2015年)


園芸種の勿忘草は華やかです…
ドイツやスイスの野に咲く勿忘草もこんなでしょうか?

Myosotis scorpioides
est plus grand que Trigonotis peduncularis Benth.
Ceux en Allemagne et Suisse sont comme cette photo?



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12の花の物語』(立原えりか*きたのじゅんこ)*légende allemande


をさなごの手にあふれたる きうりぐさ 花嫁ごつこのブーケとなりて

Trigonotis peduncularis Benth.
dans mes mains
sont devenus
un bouquet de mariée
dans mon enfance


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勿忘草も 蔓日日草も 青い目にたとえられます。
「自然に帰れ!」と叫んだジャン・ジャック・ルソーも
年上の恋人の瞳を 蔓日日草のようだ と讃えました。

Les pervenches sont comparées à les yeux bleus.
Comme ceux de Mme de Warens et…


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「ヴァランス夫人」の画像検索結果

ルソーの愛したヴァランス夫人
Mme de Warens (1699-1762),
la tutrice et maîtresse de
Jean-Jacques Rousseau
(wikipedia)

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🍀 盲導犬おりがみ(a folded-paper guide dog) 🍀


今日の栞は、盲導犬のかたちの折り紙。U^I^U
栞がない時、ページの角を三角形に折ることをドッグ・イヤーといいます。
たしかに子犬の耳に似ています。
それを聞いてから、たまにわんこに会いたくて頁を折ってみるようになりました。

A dog ear is a folded corner of a book page.
True it looks like a dog ear!
Sometimes I have folded a corner of a page to see a puppy.


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草野心平のわんこ(『現代詩読本 草野心平』)


子犬だつたころの君に会いたくてみひらき頁のふたすみを折る

to see you
when you were a puppy
I fold down
two corners of
two book pages


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中国の犬と猫 🐶🐈 萱草遊図 蜀葵遊猫図 伝毛益筆(大和文華館HP)


小池光『うたの動物記』を開いたら、こんな一節に出会いました。
ドッグ・イヤーを折る代わりに、ここに書き写しておきましょう。

「脊索動物門哺乳網ネコ目イヌ科犬属」というのが分類学上での正式な所番地である。
ネコ目イヌ科とは知らなかった。イヌはネコの一種だったのだ」

According to KOIKE Hikaru, a tanka poet and essayist,
Both the dog and the cat are carnivorans and
in Japanese, the dog taxonomically belongs to the cat.


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それとも、ネコはイヌの一種だったのでしょうか?平安時代の猫はリードを着けています。
(『源氏物語』の女三宮を、江戸の浮世絵師鈴木春信が、平安風俗で描いています) (google search)

The cat used to be kept on leash in the Heian period. Like today's dog !
And sometimes today's cat also…

「cocoa 黒猫 エキサイトブログ チョコ坊」の画像検索結果

いまどきのネコも… 🐈 チョコ坊、元気かしら 🐈 (google search)

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稲垣美晴『フィンランド語は猫の言葉』によれば、
フィンランド人は「ニーン、ニーン」と猫のような相槌をうつそうです。
気づきませんでした!
フィンランドを旅行中、snowdropは土地の人たちと英語で話していましたから!
snowdropだって、アンハーン、とか英語で相槌をうっていたはず。たぶん…

Finnish is Cat's Language tells that
Finnish people say "Niiin, niiin" instead of "uh-huh".
I did not notice because I always talked with Finlanders in English
while saying "uh-huh".


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子供とは、言葉の代わりに似顔絵でコミュニケーション♪(1997年)


ちなみに、snowdropと友人の耳に、フィンランド語は
カタカタカタカタ…とタイプライターのように聞こえました。
「センタッキ」という単語もあるとか。どんな意味でしょう?洗濯機じゃないよね。
デンマーク語やスウェーデン語はドイツ語と近いので、少しは類推できるのですが
フィンランド語はまったく手がかりがなくて…
でも、スオミ(フィンランド)とか、コッコ(かがり火)とか、素敵なひびき!
かがり火といえば、もうすぐ夏至ですね。

Finnish language sounded like clattering sounds of a typewriter.
Unlike other Scandinavan languages, it is independent and difficult to guess the meaning.
And yet I love the sounds of Finnish words such as Suomi and kokko(bonfire).
↓ Speaking of kokko, the summer solstice is just around the corner !
「Tove seven flowers summer jansson」の画像検索結果

『ムーミン谷の夏祭り』(google search)

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お気に入りのマカロンはピエール・エルメ
アンヴィ(上)はスミレ風味、ホワイトチョコレートガナッシュ、カシス。
アンフィニマン ローズ(右)はローズ風味クリーム。そして
アンフィニマン ジャスミン(左)はジャスミン風味ホワイトチョコガナッシュ。

アンヴィとは「欲すること」。菓子職人は欲するままに工夫をこらしています。
アンフィニマンとは「無限に」の意味。限りなく広がってゆく味と香り…

PIERRE HERMÉ PARIS
Envie
Infiniment Rose, Infiniment Jasmin

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「コンビニ人間」の画像検索結果

(amazon)

ピエールはマカロン人間。新しきマカロンを欲(ほ)る無限の手わざ


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つぼみは紅く、花ひらくと白くなる羽衣耶悉茗(ハゴロモジャスミン)。
アジアでは仏教寺院の儀式によく用いられるそうです。
その芳香は仏国土の香り、純白の花は仏陀の歯を表すのだとか。

Le jasmin rose est utilisé comme plante ornementale
dans les temples bouddhistes d' Asie,
comme les dents de Bouddha, comme le parfum du paradis.


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 小川洋子の『余白の愛』には、「ジャスミンの間」と呼ばれる部屋が出てきます。
「侯爵が昔、その部屋でジャスミンを育てていたのです。ジャスミンを見たことがありますか。(…)おしろい花に感じが似ています。白いラッパ型の花が数個ずつ寄り添って咲くんです。(…)でもジャスミンの特色は、花でも葉でもなく、やっぱり香りですね。しかも香りそのものではなく、香り方なんです。(…)毎晩、決まった時間にしか香りを発しないのです。だいたい、八時くらいから匂い始めて一時間足らずですっと消えてしまう。(…)そんなジャスミンを、あそこの部屋が一杯になるくらい育てていたんですよ」


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フランス語なら、サロン・ジャスマンです。
Salon jasmin dans Amours en Marge par OGAWA Yoko, il est charmant.

" Ça ressemble un peu aux belles-de-nuit. Avec des grappes de fleurs blanches en forme de trompe.(…)La particularité du jasmin n' est pas dans ses fleurs ni dans ses feuilles, mais dans son parfum. Et en plus, pas dans la senteur elle-même mais dans la manière dont il sent.(…)On ne peut le sentir que chaque soir à une heure déterminée. En général à partir de huit heures et pendant à peine une heure. On peut toujours avoir envie de le sentir dans la journée, c' est impossible." (Traduit par Rose-Marie Makino-Fayolle)


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「そこは五角形に変形した部屋だった。最初は暗さに目が慣れなかったが、すぐに月の光だけで、中の様子をうかがうことができるようになった。出窓、大理石のテーブル、椅子八脚、肘付きソファー二脚、キャンドルスタンド、バーカウンター、ワインの栓抜き、銀杯…いろいろな物が順番に浮かび上がってきた。(…)」

" C' était une pièce pentagonale. Au début, mes yeux n' étaient pas habitués à la pénombre, mais je parvins presque aussitôt à discerner son aspect au clair de lune. L' oriel, la table de marbre, les huit chaises, les deux canapés, les chandeliers, le bar, le tire-bouchon, les coupes en argent(…)"


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午後八時花の香りを時計とし そのたましひはまどろみ初むる

à huit heures
l' odeur de jasmin
est les pendules
une âme blessée
commence à sommeiller

アランブラあふるる花の四月(アブリル)の路地にまつろふハスミンの風


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アルハンブラの花蘇芳とジャスミン(Alhambra, 2008)
スペイン語でジャスミンはハスミン(jazmín)です。

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「proust sa mere」の画像検索結果「proust timbre」の画像検索結果 

『プルースト・母との書簡』(amazon)プルちゃん切手 (wikitimbres,fr) * どちらもほしい…


紫丁香花(ムラサキハシドイ)の便りが遅れてしまいました。切手が不足していたのでしょうか。

……Ma nouvelle des lilas a retardé à cause du manque de timbres, peut-être……


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(4月末撮影* au mois d' avril)


この春もリラ咲きにけり 柞葉(ははそは)のみ母の匂ひ な忘れそ と

les lilas ont fleuri
ce printemps aussi
disant
n' oublie pas
le parfum de ta mère!


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五月最後の日曜日はフランスの母の日です。プルーストはお母さんっ子でした。
プルーストの母親はユダヤ系、プルーストは「東方の貴公子」と呼ばれました。
彼はリラの花房を東方のモスクのミナレット(尖塔)にたとえています。

Non, aujourd'hui c'est la fête des mères en France.
Proust, un fils d'une mère juive, il fut appelé "Prince Orientale" .
Il compara des lilas aux minarets.



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『プルーストの花園』(集英社)より(フランス語はsnowdropの手書きです)


日本の母の日と、フランスの母の日の間に、幼友達と会いました。
かつて母に贈ったバラの首飾りをして、緑のバッグで…
幼友達はこの朝、コサージュを手作りしてくれました。
水色の六弁花は、忘れな草をかたどったアンティークビーズです。


une corsage à la main par une de mes amies

Vous trouvez un myosotis(Vergissmeinnicht)?



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忘れずよ また忘れずよ ママとなり たまの露おく君の花咲(ゑ)み


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おまけ*Bonus*Vergiss mein nicht…


関連画像「小熊のミーシャ eroica」の画像検索結果

Миша vs. Major Klaus Heinz von dem Eberbach

From Eroica with Love by AOIKE Yasuko
(google search)







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加納洋品店(大正8年創業)


三月書房を訪ねて、風薫る五月の寺町通りへ。
飾り窓のロッキングチェアには、緑の布が掛かっています。

Voici Rue Teramachi au mois de mai, au mois du vert !


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金工品店の「月」という名の銀の一輪挿し。
うすべにの花は大和の撫子、それとも唐撫子(石竹)?
どちらもカーネーション(阿蘭陀石竹)の仲間です。

Un oeillet rose disposé dans un argenterie "La Lune" .


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もうすぐ母の日。。。

Au Japon, on offre des oeillets à sa mère
à la fête des mères, le 12 mai cette année.


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あなたのお母さまはイケる口?藤棚の下、冷酒をどうぞ♪

Votre mère aime à boire ?
Voici le sake froid et un photo des glycines ♪



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ボタン屋、エクランさんの店先にも紫陽花や金鎖の鉢が♪
今日もお客さんで賑わっています。また今度寄りましょう。

Des hortensia en pot à Écrin aussi.


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さすが風格ある店構え。虫籠窓(むしこまど)にブルーの海鼠壁(なまこかべ)。

Un magasin d' antiquités au machiya, un maison en bois typique de Kyoto.



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この町家にも虫籠窓。ポップな籠が吊るされています。

Des corbeilles et paniers devant un autre machiya.



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この飾り窓はフェアリー・テイル調。「フェアリーって、あたしのこと?連れてって!」

Une vitrine comme un conte de fées. Tu es une fée des hortensia?


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ごめんね。。。またいつかね。

Au revoir。。。

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小津夜景さんの本の装丁を思わせる飾り窓も、衣替えしました。
小津さんはかつてこの通りを歩き、今はフランスに住む俳人です。

Une vitrine comme des livres d' OZU Yakei ♪
Elle est une haiku-poète qui habite en France.


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(2018年撮影)

小津さんは5月25日に東京でトーク・イベントを開きます。
行けたらなあ。。。
「ほんものの中華菓子」って、なにかしらん。(^ڡ^)
( 国立の小鳥書房にて*「漢詩のおいしい暮らし方」→)

Elle donnera une séance de thé le 25 mai en Tokyo.


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この日、三月書房でもとめた本はこちら。
「未来」は ITS の先輩のおススメ、「塔」は店のご主人のおまけです。
青い栞は、むかし琵琶湖の見える所に住んでいた時期に見つけました。
大谷雅彦さんは高校時代に前登志夫に学んだ、近江の歌人です。


J' ai acheté ces livres à la librairie Sangatsu Shobo (pas de Fnac!).


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(2016年撮影)

三月書房で初めてもとめたのは『前 登志夫 全歌集』でした。
三十余年前、高校で講演を聞いたとき短歌を始めていれば… !


三年(みとせ)かけ前登志夫を読む 三十年(みそとせ)をうた詠まざるをくやしみながら

(I have been reading complete works of Mae Toshio for three years,
regretting these thirty years I have not made tanka.)(2017年 詠歌)



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(2016年撮影)

おまけ*Bonus

ブロ友さんから聞いていた小川洋子の小説、去年の暮れに文庫化されていたのですね!

Mon parachutiste, je suis entrée de nouveau un autre association des tanka-poètes.


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↑『琥珀のまたたき』が対談に出てきます。

2018-9年の本と1990年の本(林あまり「あなたの短歌」Moe)とを重ねてみました。

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ピンクに縁どられた毛書体の「令和」、すやり霞のような水色の地に白文字の本文。未来を寿ぐような、明るく華やかなイラストです。

 
友人の aster rose から届いた一通の年賀状ならぬ電子メール。
そうでした、今朝から 令和元年でした。
昨夜は「ゆく年くる年」ならぬ「ゆく時代くる時代」が放映され
人々はカウントダウンを楽しんだとか。まるで大晦日から新年!

An e-mail has arrived from aster rose like a New Year's card.
You know, today is the first day of the Reiwa period.
Some people joined the new era's eve count-down last night.


「カウントダウン?知らんがな、寝てたさかいな」 🐈 四天王寺の眠り猫

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Snowdrop was sleeping like this sleeping cat around 0:00 today.


元号が変わって、何か変わるのでしょうか。
昭和、平成、それぞれの時代の変わり目にそれぞれの著名人が旅立ちました。
たとえば昭和から平成の変わり目には手塚治虫が、平成末には梅原猛が…
そんなところに時代の変わり目をみる人もいます。
その一方で、人が元号の切り替わりに合わせて物語を作ってしまうに過ぎない、
と考える人もいます。(中島裕介「星座を編むように」)

The change of the name of an era is to change something?
Some understand it as the change of the era itself.
Others say they only make a story accordingly to the change of era's name.


わらびの水辺に誰かが置いた松ぼっくり。何かの物語?(上賀茂神社)

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freshly budded bracken and pine cone(Kamigamo Shrine)


ハドリアヌス帝やフランソワ1世のような帝王=統治者の時代ならいざ知らず
象徴天皇の時代の日本では…
元号に合わせて物語を作っている、というのが当たっているでしょう。
なぜなら、人間は物語を作らずにはいられない生き物だからです。
大空に無秩序に散らばる星々を選び、つないで星座を編むように。
私自身、行き当たりばったりの支離滅裂な人生に意味を見つけたくて
終りのない歌物語を、ここで、ほそぼそと綴っているのかもしれません…。


「額田王 井上康」の画像検索結果
(google search)

The Japanese emperor is a symbol.
It is not the ruler such as Hadrien and Francis I.
I think the name of an era does not make a story.
It is the people that make a story, because
we humans cannot but make a story while living our lives
just like selecting and connecting stars to make constellations.
I myself tries to make an never-ending tanka story
so as to find a meaning of my inconherent life.


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さわらび(右)青柳(左)(芽吹きがゴマで表されています)
freshly budded bracken(right) sprouting willow(left)


「中宮寺 弥勒」の画像検索結果

ものがたり、ミッツカール君??? わらびみたいなロン毛??(中宮寺弥勒菩薩像)
freshly-budded-bracken-like hairs (google search)


カレンダーを付け替える大晦日の作業が、じつは、あまり好きではありませんでした。
(この一年も思わぬ悲しい出来事があった、新しい年こそ平穏な年でありますように…)
どんな年にも、どんな時代にも、良きことと悪しきことが起きるでしょう。
けれども、良き年(時代)を祈るという行為そのものは尊い。空しくはない。
そう気づいたから、ささやかな言霊にのせて、きたる日々の平和を祈ります。

Every New Year's Eve, while changing calendars,
I always have felt anxious about the new year
while remembering sad accidents in the previous year.
Every year and evey era is to have both good things and bad things.
But it IS precious to pray for the good year and good era.
Today I pray for the peace of our future with my small word-spirit.


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柳の芽吹き(2017年)*sprouting willow


空つぽの函(はこ)としてある新しき日日年年にいやしけ吉事(よごと)

I hope
many good things
will happen
to new days and years
as empty boxes


「剣 ルーン文字 北欧 歴史 槍」の画像検索結果

ルーン文字の石碑 Runestone(wiki)


「口に発して耳に届く言葉は魂だ(…)魂は人を離れてどこまでも行く。動くことで力となる。
すなわち言霊。それに対して、木に書かれ、鉄の剣に刻まれた文字はその場を動かない。
何百年も何千年も後まで残る。これもまた言葉の力」(池澤夏樹『ワカタケル』日経朝刊5月1日)


ネット上の言葉はいつ消えるか分かりませんが… ^^;

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さて、どこへ出かけよう… 🚙 2019年のカレンダー(クレマチス立葵)

I stay home while this vacance except my debut in a tanka-poetry party.
(my calendar 2019 🚙 painting by Peter Motz)


おまけ * Bonus * la fête du muguet en Rouen, 2004

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ルーアンの飾り窓(2004年)


5月1日はスズランの日。スズランのチョコレート、買いに行きたいな。。。

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白川の水面(みなも)の光

 四天王寺の「弱法師」は有名ですが、聖書にも、盲目の乞食が登場します。
「一行はエリコの町に着いた。イエスが弟子たちや大勢の群衆と一緒に、エリコを出て行こうとされたとき、ティマイの子で、バルティマイという盲人の物乞いが道端に座っていた。ナザレのイエスだと聞くと、叫んで、『ダビデの子イエスよ、私を憐れんでください。』と言い始めた。多くの人々が叱りつけて黙らせようとしたが、彼はますます、『ダビデの子よ、わたしを憐れんでください』と叫び続けた。



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醍醐池の花筏

イエスは立ち止まって、『あの男を呼んで来なさい』と言われた。人々は盲人を呼んで言った。『安心しなさい。立ちなさい。お呼びだ。』盲人は上着を脱ぎ捨て、躍り上がってイエスのところに来た。イエスは、『何をしてほしいのか』と言われた。盲人は、『先生、目が見えるようになりたいのです』と言った。そこで、イエスは言われた。『行きなさい。あなたの信仰があなたを救った。』盲人は、すぐ見えるようになり、なお道を進まれるイエスに従った。」(新共同訳 マルコによる福音書10章46~52節)

There are blind beggars in the Bible as well as Yoroboshi in a Noh play. Only Bartimaeus' name is written in the Bible(Mark 10-46~52).

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奈良基督教会は宮大工による和風の教会です(2011年)


 新作能には、教会でパイプオルガンを使って上演されるものもあるそうです(「伽羅沙―細川ガラシャ―」など )。そんなお能のまねごとをしてみたくなりました。
 なお、地謡(ぢうたい)とはバック・コーラスです。ナレーションの代わりをしたり、群衆の声を表したり、登場人物の心の声を代弁したりします。

場景 エリコの町。舞台上に棕櫚の葉の作り物  (記事の終りの方にイメージ図版があります)
登場人物 イエス、バルティマイ、町の人(声のみ)

This noh play is to be performed in a church with a pipe organ. The scene setting is Jericho. On the upstage, an artificial palm tree surrounded with a curtain which hides Jesus. Bartimaeus is on the downstage.

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ドイツ、ウェルナー・ボッシュ社製のパイプオルガン


地謡  エルサレムへ、エルサレムへ上るイエスの一行は、ペレヤよりヨルダン川を渡りしのち、棕櫚の町エリコに着きにけり。

バルテマイ
 これは目の見えぬ物乞にて候。町の人々の情けにすがり、日々を過ごしてをり候。今日はなにやら町の空気の騒がしく、いつにも増してよそよそしく候。
地謡  ナザレのイエスがお発ちになる。おのおのかたがた、道をあけたまへ。ナザレのイエスのお通りなるぞ。

chorus   To Jerusalem, to Jerusalem, Jesus and his disciples left Pereya, passed the Jordan, and reached Jericho, the palm town Jericho.
Bartimaeus I am a blind beggar. I live off town people's kindness. Today it is more noisy than usual.
chorus   Jesus of Nazareth leaves this town. Everyone, make way for Jesus and his disciples ! Jesus of Nazareth leaves here!


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ヴェロニカ(犬殖栗)とダビデの星(花韮)(2018年)*Veronica and Star of David


バルテマイ ナザレのイエス?イスラエルの救ひ主と預言されたるダビデの子、イエスがこの町に? メシア(救い主)、イエスがわが町に? 棕櫚生ひ茂るわが町に?!

地謡  
ああ、盲ひの悲しさよ。何も知らずにこの一日(ひとひ)、空しき物乞ひに費やせり。

バルテマイ
 [大声で] ダビデの子、イエスよ。キリエ、エレイソン(主よ、われを憫みたまへ)!

Bartimaeus Jesus of Nazareth? Son of David has been here? Messiah Jesus IS in this town? In the palm town, in my town?!
chorus   Helas! What a miserable beggar! He knew nothing and wasted all day begging.
Bartimaeus Jesus, Son of David, Kyrie eleison [have mercy on me] !




J.S. バッハ「キリエ・エレイソン(主よ、あわれみたまえ)」


地謡   声高に叫びをるは誰(た)そ、聞き苦し。その乞食(こつじき)を黙らせよ。あな、見苦し。
バルテマイ
  いま叫ばねば、ダビデの子は去ってしまふ、永久に。われを憂き瀬に残したるまま。

地謡
  目の見えぬ男の世界は音ばかり。物乞を遠巻きにする音ばかり。たまに近づく足音あれど、その手に小銭を握らせて、そそくさと去る寂しさよ。ときに足音高ければ、手荒く追はるる悲しさよ。

バルテマイ [さらに大声で] キリエ、エレイソン!キリエ、エレイソン!(主よ、憫みたまへ!)

地謡  棕櫚の町エリコはむかしヨシュアらのラッパの音の力にて城壁崩れし町なりき。ヨシュアのラッパの音(ね)のごとく、バルティマイは叫びたり。



参考 ♪ ゴスペル「エリコの戦い」(The Battle of Jericho)

chorus   Who is crying so aloud? Noisy! Shut that beggar up! Ugly!
Bartimaeus If I do not call Him now, He will leave here forever. He will leave me in such harsh circumstances forever and ever!
chorus   The world of the blind man consists of only sounds. The sounds making a wide circle around the beggar. Even when faint footsteps approach, they soon leave after having given him a small coin. When loud footsteps, they always have driven him away.
Bartimaeus Kyrie eleison [have mercy on me] !! Kyrie eleison!!!
chorus   Jericho was the town whose wall fell down because of Joshua's army's trumpets. Bartimaeus' cry was loud like them.


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桜のトンネル 🌸 MIHO MUSEUM(4月中旬)


バルテマイ
 遠くよりわれの方へと迫る足音… 
町の人 心安かれ、起て。ナザレのイエスは汝を呼びたまふ。
バルテマイ おお、わが声は届きたり!ダビデの子へ、われをいざなふ、優しき声!!やれ、うれしや!!
地謡  バネ仕掛けの傀儡(くぐつ=人形)のごとく跳ね起きて、乞食(かたひ)はよろぼひ歩み出す。よろぼひ歩む足取りの、さながら踊るごとくなり。

Bartimaeus Footsteps are coming…!
townsman Be of good cheer. Rise, He is calling you.
Bartimaeus Oh, my voice has reached Him! A gentle voice inviting me to Son of David! How glad!
chorus   The beggar jumped up and began walking totteringly and dancingly for Jesus.


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[棕櫚の葉の作り物の引き回し(カーテン)が外され、イエスが現れる。バルティマイはイエスの方へ歩みつつ上着を脱ぎ捨てる]

バルテマイ
 [独り言つ] 乞食(かたひ)には、あはれ、捨つべき物すらなし。せめて上着を脱ぎ捨てん。
イエス わが汝に何を爲さんことを望むか

地謡
  あたたかき、深き御声よ。この声をいついつまでも聴いてゐたし!この声の主(ぬし)の姿を拝みたし!主(しゅ)を、わが師と拝みたし!

バルテマイ
 わが師よ、見えるやうになりたし。
イエス ゆけ、汝の信仰 汝を救へり。

[The curtain of the palm tree is removed to reveal Jesus. Bartimaeus walks to Jesus while throwing aside his garment.]

Bartimaeus [monologue] A poor beggar has nothing to abandon. I throw away at least my garment.
Jesus    What do you want Me to do for you?
chorus   (Bartimaeus' inner voice) How deep and warm voice! I want to hear this voice forever and ever! I want to see the owner of this voice! I want to worship my Rabboni, my Lord!!
Bartimaeus Rabboni, that I may receive my sight.
Jesus    Go your way; your faith has made you well.


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地謡  バルティマイは直ちに見ることを得たりけり。直ちに光を得たりけり。開きし眼(まなこ)にまづ映りしは主イエスのおん姿。つつましき旅の衣に身を包み、足は埃にまみれをり。双の目ばかりがきらきらと湖のごと輝けり。その湖に映りしは…
バルテマイ 澄みわたる湖(うみ)の瞳に映る吾(あ)をみまもりたまへ なまばたきそ 


chorus   Immediately Bartimaeus received his sight. Immediately he received the light. His pupils relfected Jesus. A man in simple traveling clothes, with dusty feet. Jesus' pupils were shining like lakes, which reflected Bartimaeus.
Bartimaeus please watch over me, / a man who is reflected / on your bright eyes / like clear lakes, / do not blink your eyes, please!


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水面の光 花筏(醍醐池)


地謡  救ひ主イエスの前に佇むバルティマイよ。もはや汝は盲ひにあらず。
町の人 何処(いづこ)へゆくも思ひのまま。何を為すも思ひのまま。
地謡  商ひに手を染めて、町で豊かに暮らすもよし。妻をめとり、家族とともに生きるもよし。画師となり、コクリコ紅く咲く野辺を画布に写し取るもよし。

chorus   Bartimaeus in front of Messiah Jesus, you are no longer a blind man.
townsman
 You can go anywhere. You can do anything.
chorus   You can learn business and live an abundant life in the town. You can marry and live with your own family. You can become a painter and sketch a red coquelicot field.


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白川

町の人 いざ、ゆけ。汝は自由なり。
地謡  いざ、ゆけ、とは何処(いづこ)へか?
バルテマイ わたしは主の目に選ばれてしまつた。
地謡  主の居はします所より他にゆくべき所はなし。主よ、わが手を取りたまへ。
バルテマイ ゆけ、わが心よ、主のもとへ。[イエスとバルティマイの相舞(=二人で一つの舞を舞う)]

Townsman  Go your way, you are free.
chorus Go my way? Where?
Bartimaeus His eyes have chosen me.
chorus    There is nowhere else to go but the places where Jesus is. O Lord, take my hand, please.
Bartimaeus My spirit, go to the Lord (τῷ κυρίῳ) ! [pas de deux of Jesus and Bartimaeus]


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藤原京

地謡  バルティマイはイエスに従ひて途を往けり。ヤコブ、ヨハネが漁網も父も置き去りたるごとく、無一物で、イエスのあとに従ひぬ。
 もはやエルサレムは近し。受難と復活の日は近し。
 棕櫚の葉を 振る人びとに 迎へられ 死と復活へ 到る道行 
 キリストの苦悩と光の道行につき従ひしバルティマイは、その名を聖書に残したり。ティマイの子、バルティマイといふ名をば初期教会史に刻みにけり。

chorus Bartimaeus followed Jesus on the road. Just like James and John who had left their nets, boat, and father, he followed Jesus, having nothing. Jerusalem is now near at hand. The days of Passion and Resurrection approach.
being greeted / by the people / waving palm branches, / He is to be / crucified and resurrected
Bartimaeus who followed Jesus left his name in the Bible. He left his name: Bartimaeus, the son of Timaeus in the history f early Christianity.



「作り物 能 大道具」の画像検索結果


棕櫚の葉の作り物(イメージ)(google search)


主を乗せたるロバもよろぼひ歩みけむ都大路の
棕櫚の葉を踏み  

(しゅを のせたる ろばも よろぼい あゆみけむ みやこおおじの しゅろの はを ふみ)


Jesus' ass also / walked totteringly, / stepping on palm leaves / on the streets / of Jerusalem City?


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この能をわが師、わが父母の師へ捧げます*I dedicate this noh play to our pastor.

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ノートル・ダム(パリ)のオルガンは無事でした*l' orgue sauvé

ゴスペル・イン・文楽~イエスの生涯と十字架(豊竹呂太夫ほか)
















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京の白川沿いの「オ・タン・ペルデュ(失われた時にて)」のマドレーヌ。
木箱の蓋を開けると、薄紙でくるまれたマドレーヌが6個並んでいました。
裏がぷっくりふくらんでいるのが本場風です。真横から見るとキノコ風?

Voici des madeleines d’ Au Temps Perdu.
Six petites madelaines dans la boîte oblongue,
dont les dos sont gonflés authentiquement!


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マドレーヌ(小説ゆかりのグランド・ホテル、カブール*Grand Hôtel, Cabourg, 2004)


プルーストの長い長い小説『失われた時を求めて』には
マドレーヌをはじめ、たくさんの食べ物が登場します。
その味を求めて車椅子で旅した学者の本が『舌の上のプルースト』
その出版記念会が開かれたのが、このお店だったのです。


On trouve beaucoup de la nourriture dans RTP.
Il y a un savant qui voyagait en fauteuil-roulant
en France à la recherche du memu de Proust.
Quand son livre a été publié en 1996,
la publication fut célébrée à ce traiteur.

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フランスのノルマンディー地方に滞在中、
この『舌の上のプルースト』を片手に
フロマージュ・ア・ラ・クレームを手作りしましたっけ。
ルーアンの市場でフロマージュ・ブランを探し、
ホスト・ファミリーのキッチンを借りて…(2004年)  ↑

Pendant ma séjour en Normandie,
j' ai imité le fromage à la crême dans ce livre.


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「オ・タン・ペルデュ」でもとめたマドレーヌには
菩提樹の茶葉の入った小袋が添えられていました。
うれしいお心遣いですね。
自分で菩提樹のお茶を淹れるのは久しぶりです。
プルースト流にマドレーヌを浸して頂きましょう。
ここのマドレーヌは柔らか過ぎず、茶匙に入れると絶品♪

Les madeleines du Temps Perdu avec de la tisane!
Voici une petite madeleine et de la tisane à la Proust ♪


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いまは日本語版も出ている コミック『失われた時を求めて』。
マドレーヌとお茶をどう楽しむのかビジュアルに分かります。
そして、どんなふうに幸せな思い出が蘇ってくるのかも…  
(閉じた目…お菓子の味と香りが記憶を呼び覚ましたのです)

Voilà mon RTC (Bande dessinée) ! Eureka !
L' illustration nous monte comment manger une madelaine
et comment ressuciter nos souvenirs(via l' odorat et goût)…


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想ひ出は春サンザシと夏スイレンともに咲きたり寒き心に
dans mon coeur froid
mes souvenirs
sont écloses 
avec
des aubepines au printemps
et nénuphars de l' été

関連画像
hibiscus en papier qui s'ovre dans l'eau
(google search)


想ひ出は水中花とふ「東方の貴公子」マルセル・プルースト氏は
le mémoir est comme

la fleur en papier qui s'ovre dans l'eau
dit Proust
qui fut appelé
"Prince Orientale"


プルーストはユダヤ人の母をもち、オリエンタルな風貌でした。
Proust, fils d'une mère juive et d'un père catholique fut élevé dans la religion catholique.



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マドレーヌの場面は「スワン家の方へ」の巻に入っています

* スワンの菓子皿で *


東方の貴公子 プルースト(google search)

「marcel proust the」の画像検索結果


ボクのプティット・マドレーヌ、来た来た!

" Enfin, mes petites madeleines! " 


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春の食材を使った料理&スイーツ








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喫茶室「オべピーヌ(さんざし)」のディプロマット
Diplomate d’ Aubepine, Au Temps Perdu, Kyoto


「赤い縁どりのクロスをかけたテーブルには、ガレットや、ノルマンディ風のパイや、
珊瑚の色をした真珠のようにサクランボのつまった船の形のタルトや、
ディプロマット ”と呼ばれるプディングなどがおかれている。」
『失われた時を求めて』第8巻「ソドムとゴモラ」II 鈴木道彦訳、集英社

Vous vous souvenez un diplomate dans Sodom and Gomorrah (RTP) ?


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ウィーンデザインの月暦(上)* プルーストの手帖(下)
Au MoMAK (en haut) * Carnets de Proust (pinterest)

「proust carnets」の画像検索結果


西暦1900年前後のウィーン・デザイン展を見てから
同時代のフランスの作家、プルーストゆかりのお店
オ・タン・ペルデュ(失われた時に)」でお茶を。。。
お菓子はディプロマット(外交官の意)、英国風パンプディングです。
当時、フランスでは英国風のトーストやお茶が流行していました。


Après avoir vu une exposition de Secession au MoMAK,
j' ai bu du thé Au Temps Perdu en Kyoto.
Voici un diplomate dans Sodom and Gomorrah (RTP) !
Le thé à l'anglaise était en vague à l'époque en France.



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写真集には、ディプロマットの出てくる「ラ・ラプスリエール荘」
を思わせる、典型的なノルマンディー地方のお屋敷が写っています



じつはsnowdropはプルちゃんとツーショットで
さくらんぼのディプロマットでお茶したことが…
ナンチャッテ♪
プルーストゆかりのノルマンディを旅した後の写真です。
プルースティエンヌ(プルースト・ファン f.)ですから!

Tea Time de Snowdrop et Marcel avec un Diplomate (2000s)
Je suis Proustienne!


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プルーストといえばマドレーヌ、
「オ・トン・ペルデュ」のディプロマットはマドレーヌ入りのオリジナルです。
春色のグレープフルーツに、まったりクリーム・ドゥーブルをのせて。

Diplomate à la madeleine d' Au Temps Perdu
Quelle mariage de la crème double et le pamplemousse !


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プルースト、マドレーヌとくれば菩提樹のお茶です。
透明なポットに漂う菩提樹の花が見えるでしょうか。
(次回、もう少し詳しくお見せします)
カモミール・ティーに似た穏やかな色と味わいです。

Et une théière de tisane, bien sûr !


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プルーストが住んでいたパリの一角のリトグラフが
店内(オベピーヌ)に飾られています。
オーナーは相当なプルースティアン(プルースト・ファン m.)!
赤いベレー帽をかぶって、テラス席を行き来しておられます。

Cette lithographie représente le coin où Proust habitait.
Le propriétaire avec son beret rouge est Proustien !




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パリのサン・マルタン運河を思わせる白川沿いに
「オ・タン・ペルデュ」はひっそりと佇んでいます。



とぎれたる皐月の巴里のゆめひとつ続きは白き川のほとりで

une rêve interrompue
de Paris au mois de mai,
dont la continuation
est au Canal Shirakawa
comme Canal Saint-Martin


Canal Shirakawa comme Canal Saint-Martin

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おまけ*プルーストはフェルメールの絵を愛しました。
「デルフトの眺望」は「見出された時」に出てきます。

Bonus*Proust aimait Vermeer.
「デルフトの眺望 wiki」の画像検索結果


フェルメール「デルフトの眺望」* View of Delft by Vermeer(wiki)
おまけ*Bonus
テニスのラケットをギターのように抱えたプルースト(google search)


「marcel proust the」の画像検索結果「リュートを調弦する女」の画像検索結果


この記事のフェルメールの絵(2枚)は来日していません

「正しいマドレーヌの食べ方」へつづく

(To be continued)

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春の食材を使った料理&スイーツ



フェルメールの「取り持ち女」、初来日(大阪市立美術館の展示は5月12日まで)

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ちょいと!あたしのことをお忘れでないかね?3月8日はミモザの日、国際女性デーだってのに、この仕打ちはないだろう。あたしはフェルメールのやりて婆(ばばあ)。年は食っても女だよ!日本初公開のフェルメール作品だってのに、snowdropはあっさりスルー? 許せないね!
(snowdrop注*フェルメールの他の出品作については前回の記事へ)

Hey, you, snowdrop! Don' t ignore me ! Because March 8th is International Women's Day, you should remember me and give mimosa ! Though I am the procuress painted by Vermeer and have been exhibited in Japan for the first time, you have omitted me in the previous article ?! Unforgivable!!!


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フェルメール「取り持ち女」(1656年)The Procuress by Vermeer
主な絵画図版は『フェルメール』(同朋舎)を撮影

 「やりてばばあ」じゃあんまりだと思われたのかねえ、いつしか「取り持ち女」と呼ばれるようになった。まあ、客に娼婦を世話することに変わりはないがね。ほろ酔いの赤い頬の女を抱きすくめた赤い服の男が、彼女の右手に金貨を手渡している。つかのまのカップル成立、とにんまりしている黒衣の婆があたしさ。
 主役のあたしを黒子(くろご)みたいに陰に沈めるなんて、若いのに機知に富んだ画家だねえ。あたしの隣でグラス片手に笑っている男、案外フェルメールの自画像かもしれないよ。どうです、僕の絵、一枚いかが?なあんて声が聞こえてきそうだ。

 In the above painting, a man in red is handing a coin over a drunken prostitute with red cheeks. I am an old woman in black who is smiling complacently. The young painter was so smart that he dared to set me, the title role, in the darkness. Is this smiling man in black a self-portrait of Vermeer? This figure might say "Hey, would you like one of my paintings ? "


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ファン・バビューレン「やりて婆」(出品されていません) 
The Procuress by D. van Baburen (c.1594-1624)



 もっとも、フェルメールはゼロからこの絵を描いたわけじゃあない。妻の母親が持っていたファン・バビューレンの「やりて婆」(上図)を手本にしたと言われている。フェルメールの妻は裕福な家の出だった。カトリックのお嬢様がプロテスタントの画家と結婚!よほど将来有望な画家と見込まれていたんだろう。姑が婿殿にはっぱをかけている様子が目に浮かぶよ。

「あなたも所帯持ちになって三年、そろそろもっと売れる絵を描いてもらわなくては!さ、先日の注文、わたくしの秘蔵の絵を手本にして仕上げなさいな。
 こんな享楽的なテーマは気が進まないですって?子供のころ、親父が営んでいた居酒屋の喧騒を思い出してうんざりだ、ですって?!でも、この女たらしがルカ福音書の”放蕩息子”だとしたら、どう?
 何が描かれているかにとらわれてはダメ。どう描かれているかをよくご覧なさい。このカラヴァッジョばりの光と影の使い方、生き生きした人物描写。学ぶことはどっさりあるはずですよ!」

 They say that Vermeer painted his Procuress in reference to that by D. van Baburen, a possession of his mother-in-law. His wife was from a rich Catholic family. This young Protestant should have been a hopeful painter. From this painting, I hear a voice of his mother-in-law…
" Now that you have been married for three years, it is about time you painted more paintings that sell better. Here is a model for you to finish your recent order. Oh, you say that you do not feel like imitating such a voluptuary one? That reminds you of your father's noisy tavern? But what if this man was the Prodigal Son in Luke ? You must not think about only what is painted, but should observe how it is painted ! This chiaroscuro of a Caravaggest, these lively gestures…you will find lots of things to learn! "



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「Pieter Claesz wiki still life」の画像検索結果「Pieter Claesz」の画像検索結果

参考*ピーテル・クラース「静物」*Still Life by Piter Claesz(1630-40s)(wiki)(出品されていません)

 そして、数か月後…
「まあ、いい絵になりましたね。娼婦の手のグラスやデルフト焼のワイン差しの見事な質感…これで押しも押されぬ聖ルカ画家組合員ね。それにしても、このタペストリーを描くのにずいぶん時間をかけていたこと。そういえば、マルタとマリアの家のキリストを描いた時も、すみっこの織物に熱中していたそうね…」
 やれやれ、婿殿はやっと姑のお説教から解放されたようだ。

 Several month later…
” You have painted an excellent one ! These wine glass and wine picther look like those by Piter Claesz ! You are now in reality and in name a member(master painter)of Guild of Saint Luke! …And you took a long time to paint his tapestry…are you a tapestry-mania? ”
 At last he was freed from her surveillance !


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ファン・バビューレン
「やりて婆」
(出品されず)







フェルメール「ヴァージナルの前に座る女」(部分)
(出品されず)


 フェルメールの絵の中に、義母の持っていた「やりて婆」はくり返し登場する(↑ 例:右の画中画)。享楽への戒めを暗示するためだろうか。画家としての初心を忘れないため?それとも、いつもの使いまわしかねえ。
 フェルメールの「取り持ち女」に戻ろう。一見、彼らしくない絵かもしれないが、あたしはこの絵が好きさ。何も自分が主役だからってんじゃないよ。でも、このいかにも苦労人らしい陰のある婆さん、いいねえ。
 フェルメールはこの一枚で何かをつかんだんだよ。おそらくは画家としての自覚と自信、そして、自分が描きたいものが何なのか…
 ここで人間の内面の探究めざして舵を取っていれば、レンブラントを越える肖像画が描けたかもしれないのに!……年寄りの繰り言、無いものねだりかねえ。

 The Procuress by D. van Baburen appears several times in Vermeer's paintings. In order to deliver an admonition against the prodigality? So as to remember his original intention as a painter ? Or his usual reuse ?
 Let's get back to Vermeer's Procuress!At first glance, it might look like out of his style, but I like it. It is not because I am the title role, but this old woman's portrait is chouette, she should have seen the world !
 This painting might be his turning point. He gained the self-awareness and self-confidence as a painter while painting this. He found what he want to paint.
 If he had begun to aim at the pursuit of the inner world of a human being, he might have painted a more excellent portrait than those of Rembrandt ! Is this the complaint of an old woman or crying for the moon ?
 

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フェルメールが描きたかったもの、それは光と影、色と形、つまりは美しい絵だった。「取り持ち女」の画面の大部分を占めるのは、トルコからの輸入品とおぼしきタペストリーだ。幾何学性と装飾性をあわせもつ文様の色と形、それから質感の表現にフェルメールは熱中した。そののち何枚もの絵の中で、テーブル掛けとして、あるいは舞台の幕のように、色とりどりの毛織物が描かれた。

What Vermeer wanted to paint was the light and shadow, colours and figures, that is, the beautiful painting. For example, this Usak tapestry occupies a large area of his Procuress. The geometrical and decorative pattern and texture fascinated the painter. He was to paint various tapestries as a table cover or a drop curtain.


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『絨毯 シルクロードの華』(国立民族博物館展覧会図録、朝日新聞社)より
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フェルメールの描いた緞帳のようなタペストリー
(左の絵は出品されていません。ちなみにこの絵はsnowdropが初めて実見したフェルメールです。ウィーン美術史美術館蔵)


 色と形、そしてストーリー(物語性)を志向するフェルメールの画風は、仮名・漢字づかいと音のひびき、そして歌物語を大事にするsnowdropの短歌に通じるのかもしれない…
 あるいは、タペストリー、真珠、黄色いガウン、鋲付きの椅子、楽器など、限られたモチーフを組み合わせて幾通りもの絵を描いたところは、少ない言葉を組み合わせて珠玉の和歌を詠んだ式子内親王を思わせる。

 Vermeer's style orienting to the colours, figures and stories mighr have something common with snowdrop's style of tanka-poem orienting to the appearance of written characters and sounds.
 And Vermeer's method making various compositions with limited motifs such as tapestries, pearls, a yellow gown, musical instruments, etc. reminds me of pearls of waka-poems with limited vocabulary by Princess Shikishi.


📚 参考文献(注*「真珠の耳飾りの少女」は今回の展覧会で出品されていません)

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「青いターバンの少女(真珠の耳飾りの少女)」を大阪市立美術館で見たのは西暦2000年でした。
I saw this girl with a blue turban in Osaka in 2000.



海いろのターバン真珠のイヤリング 少女(をとめ)は夢む ツリパの国を
🌷 ツリパ = トルコ人のターバン。チューリップの語源

portant
une perle à l'oreille
et turban ultramarine
une jeune fille rêve
du pays de la tulipa


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(馬見丘陵公園*2017年4月)

ここから、おまけ(「オスマン帝国外伝」TVドラマの録画より)*Bonus

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フェルメールの時代から遡ること100年余り。オスマン・トルコの宮廷ドラマを見ると、どの部屋にもトルコ絨毯が敷き詰められている。絨毯の上に座布団とちゃぶ台、まるで日本のお茶の間!スルタンもプライベートではターバンを外してくつろぐ。

Here is a Turkish carpet in Magnificent Century ! Sultan takes off his turban in a private room !

「スレイマン 1世」の画像検索結果
スレイマン1世の肖像画(wikipeida)
Süleyman I(1494-1566)

スレイマン1世(左)と大宰相イブラヒーム(右)* ↓İbrahim Paşa (1493-1536)

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ターバンはトルコ人のツリパ、チューリップの語源である。なるほど、この白いターバンはチューリップのつぼみによく似ている

The name tulip derives from "tulipa (turban)" . His white turban looks like a white tulip bud ! 🌷

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オスマン帝国ではチューリップの花が好まれた。夕日の方角へチューリップがお辞儀する、そのさまが皇帝たちの心をくすぐったとか。「世界よ、朕の前にひれ伏せ!!」

This movement of the tulip was called "Tulip's bow" by Sultans of Ottoman Empire. They compared this flower to all the people in and out of the empire.


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オリエントの荒れ野に生(あ)れしチューリップ小砂利まじりの花壇にゆるる

tulips that were born
on a desert in Orient,
they swing
on a gravel-covered
flower bed in Japan



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チューリップは中近東ではラーレと呼ばれる(トルコ語:lale, ペルシア語:لاله

オマル・ハイヤーム『ルバーイヤート』(黒柳恒男訳注*ペルシア詩)Rubáiyát
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「トプカプ宮殿 チューリップ タイル」の画像検索結果
トルコ至宝展HPより)

国立新美術館(東京)にて3月20日から開催

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