
まっさらの吟行帖を携えて、11年ぶりに上京しました。
のぞみの潜水艦のような窓から稲田の海が見えました。

久々のカウンター席で八海山を(築地寿司清浦和店)。
吟行帖をつけていたら、ガリをサービスされました!
若冲の紙かばんを携えてお寿司屋さんにも入りました。
帰洛後も旅は続いているかのよう。
次の週末、わが家で文庫本の続きを読み始めたら…
フローラ・ダニカ風のマグの蓋など(5月撮影)
ヒアシンスハウスを設計した詩人、立原道造が進々堂の章で登場!聴講生時代に時々入った百万遍のパン屋さんに彼も来ていたのです。
ミルクホールで飲む牛乳 🍼 ヘルシーですね。当時も、学生たちが大きな木のテーブルを囲んでいたでしょうか。先日、短歌ブームを取り上げたテレビ番組でも映っていました。ここで学生歌会が開かれることはあまり無いそうですが…(声が大きくなり過ぎるからだそうです。確かに、披講も張った声でなされますね)

道造の描いた洋燈
風信子荘の洋燈
風を聴くならば五月のヒアシンスハウス君のレシピにゼリーを足して
外来語の「ヒアシンスハウス」は長めですが、
「タターン、タン」と弾むように読んでみて。
ほら、定型に収まりました!

if you want to
listen to winds through Haus Hyazinth,
visit in May!
you will add a jelly of May winds
in your recipe!
Haus Hyazinthはドイツ語です。
道造は大学でドイツ語を選択していました。
リルケもドイツ語で読んでいたことでしょう。
そういえば、
独文学者 高安国世が歌人であった事、学生時代は知りませんでした。

竹久夢二ゆかりのゼリー(2018年)
友と選んだ焼き菓子(2023年8月)

緑色の小筥──開けると中に、メルヘンとチヨコレートが一ぱいです 道造
立原道造もまた短歌を詠みました。よく知られた詩「のちのおもひに」も、じつは『拾遺集』の藤原敦忠の一首を踏まえています。「あひ見てののちの心にくらぶれば昔はものをおもはざりけり」

同世代の日本の詩人道造と朝鮮の詩人白石(ペクソク)があい見ることはありませんでした。Schade(残念)!『詩人白石』の著者アン・ドヒョンは詩人にして学者、「煉炭詩人」という韓国語の表現を初めて知りました。
秋が来ると読みたくなる詩人だそうです。
(1月撮影)
さしずめ「旅と酒の歌人」という感じなのですね。
白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけり 若山牧水
snowdropが選んだお酒、八海山につながってゆくような…
旅の宵ひとり酌みをる八海山しづかにおもふ越後の友を snowdrop

訳者の五十嵐真希さんのご教示によれば、「煉炭詩人」の呼称は
ドラマや広告のコピーによく使われる詩に由来するそうです。「君に質す煉炭の灰をぞんざいに足で蹴散らすな君は誰かにとって一度でも熱い人であったか」凛とした詩ですね!ハングルは読めませんが、検索すると原詩がヒットしました。「함부로 발로 차지 마라너는누구에게 한 번이라도 뜨거운 사람이었느냐」これを更に画像検索すると…

(google search)
おお、白い煉炭が出てきました!
「煉」炭は韓国語の表記、日本語は「練」炭です。「煉」のほうが赤い熾火を思わせ、詩的ですね。
(google search)
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