あきれたお菓子(BABA, ABBA…)
Givenchyのお皿でおうちランチ (2018年)
Givenchyのファッション
(パリで一緒に*google search)
京都の白川沿いに佇むトレトゥールのお惣菜とお菓子。
トレトゥールとは、お惣菜のテイクアウト店(仏語)のこと。
フォアグラとポークのムース、それにラム酒ケーキ「ババ」。
「ババ」は「あきれた」という意味の俗語でもあります。
Le long de la Shira-kawa, il y a un traiteur.
J' ai choisi une mousse de foie gras et un baba.
京都府立図書館やMOMAK(京都国立近代美術館)の帰りによく立ち寄るお店。
なのに、ずっとお店の名前を知りませんでした。ババ(あきれた)!!!
「オ・タン・ペルデュ」つまり「失われた時」という名前は
プルーストの『失われた時を求めて』に由来するのです。
Je souvent le visitais sans savoir son nom, Au Temps Perdu.
Je suis BABA!
さんざしの花とさんざし色のお菓子(コミック『失われた時を求めて』より)
マカロン(中央)とフロマージュ・ア・ラ・クレーム(右)*aubépine
店内のレストランは「オベピン」、つまり「さんざし」という名前です。
こんなステキなことに何年も気づかなかったなんて…
これでもプルースティエンヌ(プルースト・ファン)?ババ(あきれた)!!
Je ne savais pas le nom de la salle à manger, Aubépine.
Quelle Proustienne! BABA!!
フランスのフロマージュを使って手作りしたさんざし色のお菓子
フロマージュ・ア・ラ・クレーム(ルーアンの庭)
le fromage à la crème fait à la main par snowdrop
(Rouen, 2004)
失われた時を求めるならこれ!マドレーヌと菩提樹のお茶(エールフランス)
(madelaine et tisane de Air France, 2004)
天と地のあはひを旅した飛行機よ ― 今はみ空を見上げるばかり
l' avion
par lequel nous voyageâmes
entre le ciel et la terre ―
maintenant je regarde le ciel
où tu habites
背中がぷっくりした本場のマドレーヌ(小説ゆかりのグランド・ホテル)
les vrais madeleines (Grand Hôtel, Cabourg, 2004)
本日のお客さま*client du jour
「ボクのプティット・マドレーヌ、まだ?」
" Pas encore servies, mes petites madeleines… "
マルセル・プルースト*Proust (google search)
おまけ*フランスにはこんな絵本もあるそうです(amazon)
Elles sont ABBA!! → ♪
(All Rights Reserved)
さんざしのピンクを見たことのなかったsnowdropが
ホストファミリーのマダムに色を教わりながらこさえたお菓子、
見てくださって嬉しいです。
この本は、さんざしとさんざし色のお菓子が出てくる小説『失われた時を求めて』
の原書なんです。
プルーストは失われた少年時代を、失われた大切な人々を求めて
物語の大伽藍を築きました。
小川洋子さんは「生きるとは、自分の物語をつくること」と言っていますね。
ぴこさんをはじめ皆さんの写真や文章にも、それぞれの物語が感じられます。
そこから新しい短歌が生まれるとき、ぴこさん達に感謝せずにいられません。。。
京都にはsnowdropの知らないお店がまだまだ沢山あります。
いつか素敵なお店が見つかったら教えてくださいね。
『失われた時を求めて』、いつか読んでみたいと考えていた作品の一つです。
漫画もあるんですね。絵柄がかわいらしいです。選ばれている場面もすてきで、
できるだけ早く読んでみたいなと思いました。原書で読むのはまだ難しいかな。
ジュール・ヴェルヌの作品のように、情景や行動描写が多い作品は、読みやすいの
ですが、『悲しみよ こんにちは」のように、内面の描写が多い作品は、読むのに
苦労した箇所が多々ありました。お店もいいですね。
『失われた時を求めて』へ興味を示してくださったのは
仏文科の学生を除いて3人くらいでしょうか。
1人は風邪で長らく寝込んだときに読んだと言い
1人はいつか無人島に行ったら読みたいと言っていました。
『あさきゆめみし』(源氏物語)もそうですが、漫画は具体的でいいですね。
マドレーヌをひとかけら匙にのせて、菩提樹のお茶に浸して食べる仕草は
漫画で見覚えたんです。
私の場合、原書は、翻訳を読み終るのが寂しくて読み始めました。
でも、スワンの嫉妬やアルベルチーヌへの疑惑など、
内面描写が延々と続く部分はいまだにお手上げです!
数日前に映画「スワンの恋」を観たばかりです~^^
そしてヴィスコンティが叶わなかった映画の脚本の翻訳本を開いて見たりと
「失われた時を求めて」に触れていたところでした。
筑摩文庫で全巻持ってはいるのですが
お恥ずかしい、なかなか読み進めていなかったのです;^^
映画の助けを借りて再チャレンジできそうな予感がしてます(笑)
「スワンの恋」、私も最近見ました~。
2、3回目でしたが、今回は液晶テレビなので細部までよく見えました♪
そうなんです。ヴィスコンティの映画化が実現していれば
どんなに素晴らしかったことでしょう!
そこから 「イノセント」が撮られただけでも良かったですが…(美の極みです)
ちくま文庫、井上究一郎訳ですね。じつは初めは「スワンの恋」で挫折したんです。
のちに鈴木道彦訳が数か月おきに刊行されたのに合わせ、数年がかりで読みました。
挿絵はモダン過ぎるようですが…
いまは集英社で文庫化されています。
いったん、はまると、いつまでも終わらない物語にどっぷり浸ることができます。
映画や漫画、ネットの画像など、いまはビジュアル情報が豊富ですから
楽しく気の向くままにどうぞ~♪飛ばし読みしても大丈夫なようですよ。