花衣ぬぐやまつわる…(kimono pour hana-mi)

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十二単の袖のような「桜衣」とうぐいす餅を枝垂れ桜のお皿にのせて…
crêpes en forme de manches de kimono pour hana-mi et un rossignol-mochi


今年もわが村のうぐいすは訛っています。ライバルがいないからでしょうか。
Un rossignol chez nous chante mal cette année aussi. C'est parce qu' il n'a pas de rival?



ホーホケケキョうつとりなまる(うぐひす)(ひな)(をのこ)の恋うたのやう


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Peter Motzという画家のカレンダー。左には林檎の花とガチョウ、右には姫踊子草が…
pommiers, trois oies, lamier pourpre ("petite danseuse" en japonais) par Peter Motz



「桜衣」を食べていると、杉田久女の「花衣」の俳句を思い出しました。
着付にはたくさんの紐を使います。お花見の晴れ着なら、なおさら…


花衣ぬぐやまつはる紐いろいろ  杉田久女

kimono pour hana-mi
en se déshabillant s’accrochent
des cordons variés

haïku de SUGITA Hisa-jo, traduction de snowdrop



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色とりどりの紐のような枝垂れ桜(京都府立植物園)
cerisier pleureurs comme des cordons (Kyoto Botanical Garden)


うきよには留めおかじと春風の散らすは花を惜むなりけり 
西行



「浮世に留めおきはしない、と春風が桜を散らすのは、愛しているからだよ…」
と西行は歌いました。もしsnowdropが桜だったら、次の歌を返したことでしょう。

Un waka de Saigyo dit :
Le vent printanier disperse les pétales
pour que des fleurs de cerisier ne restent pas dans ce monde triste,
c'est parce qu' il aime ce cerisier…

Si snowdrop était le cerisier, elle lui aurait répondu par sa tanka…


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雨情枝垂れと仏の座(同植物園)
cerisier pleurer et lamier amplexicaule (siège de Bouddha)


しだれ桜に代はりて
春風よわれを(さら)へよ心あらば 嵐のかたちに咲きたる花を snowdrop

en place du cerisier pleurer

vent printanier,
enleve-moi,

si tu sais l’ amour,

disperse mes fleurs

en forme d’ ouragan


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京都府立植物園の紅枝垂れ(上)とパリの植物園の白妙桜(下、植物園のHPより)
Kyoto Botanical Garden*Beni-sidare’(pink weeping cherry(upper f.)
Jardin des Plantes de Paris * Groupe Sato-zakura 'Shirotae' (lower f.)

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まるで おっきい盆栽!*bonsai gigantesque ?!
(HP de Jardin des Plantes, Paris)


パリの植物園も、ロンドンの植物園も、まだ訪ねたことがありません。
皆さんとご一緒にエア花見を…

Snowdrop n'a pas visité ni Jardin du museum d'histoire naturelle ni Kew Gardens.
Amuzons-nous ensemble hana-mi par internet !


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京都府立植物園(上)とロンドンのキューガーデン(下、植物園のHPより)
Kyoto Botanial Gardenupper figure
Kew Gardens, London(lower figure


小雨でもまめに傘さす国びとは小さき桜もまめに目を留む

Japanese people 
that put up an umbrella
even in the thin rain
notice and appreciate
even a thin cherry tree


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(HP of Kew Gardens, London)

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by snowdrop-momo | 2018-04-16 07:16 | Spring(春の便り) | Comments(12)
Commented by hillfigure at 2018-04-16 08:53
おはようございます。

枝垂れ桜のお皿と和菓子の乗せ方が
とっても素敵です〜♪
こちらの九十九里界隈でも近くの沼地から
鶯の長鳴きコンテストが開催中で、
そんな鶯の鳴き声を聞きながら
みごとに花咲く各地の植物園の景観も
堪能させていただきましたv(*^ー^*)v!
Commented by nejibanadayori at 2018-04-16 13:54
こんにちは 美味しそうなお菓子を載せた桜のお皿、宜しいですね。 枝垂れ桜のお庭を見ながら頂きたいものです。
Commented by 1go1ex at 2018-04-16 17:45
「花衣ぬぐやまつわる…」はお読みになったんでしたっけ。
私には衝撃的な本でした。
タイトルの句は前から知っていたので、そのイメージで読み始めたら、
全然違っていました。
杉田久女の句では
   谺(こだま)して山ほととぎす欲しいまま
が一番好きです(表記は正確ではありません)。

どのブログも素晴らしい桜の花の写真がいっぱい!
贅沢この上ない気分を味わわせていただきました。
Commented by snowdrop-momo at 2018-04-16 20:32
*cocoaさん
こんばんは。
鶯を聴きながら鶯餅や桜餅を頂くのが春の楽しみになっています♪
鶯の長鳴きコンテスト!さぞや激戦なのでしょうね。
深みのある「ホ~~~~」で始まって
鮮やかに「ホケキョッ」と鳴き切るのでしょうか。
こちらの鶯は代々下手っぴで、
数年前は「ホーホケキョ ホイ!」とご機嫌に訛っていました。
エア花見も楽しんでくださって良かったです。^^
Commented by echalotelles at 2018-04-16 23:44
花溢れる投稿ですね。
『花衣(はなごろも)ぬぐやまつわる…―わが愛の杉田久女』の本は、手元にあるんですよ。読んでいないけれど…
枝垂れ桜に代わって詠むならば、私だったら
動けない木に変わって花びらに飛んでいってほしいという木の気持ちを詠みたいな~^^

植物園は、Jardin des Plantes で
パリの植物園のことも
Jardin des Plantes de Parisと呼んでいますよ♪
Commented by snowdrop-momo at 2018-04-17 06:47
*1go1exさん
この本は学生時代に読み、歌を詠み始めたころ読み返しました。
読んでいて、つらかったです。それぞれに…
私も山ほととぎすの俳句、大好きです。
こちらでも時々ほととぎすが鳴きますが、今年はまだです。
いつも老いうぐひすがホトトギスのころまで欲しいままに鳴くんです。

今年は桜づくしの記事ばかりになってしまいましたが、
お付き合いくださってありがとうございます。
Commented by snowdrop-momo at 2018-04-17 06:50
*螺子花中将さま
お越しくださってありがとうございます。
サンルームのテーブルから見える桜は散ってしまいましたが、
早くもツツジが咲き始めました。

花ごろも袖ふるかたに響くのは うぐひすのこゑ 君の足音
Commented by snowdrop-momo at 2018-04-17 18:26
*echaloteさん
同じ本を持っておられるんですね。今年は私もひろい読みしただけです。
echaloteさんなら、枝垂れ桜の俳句が生まれるのではないでしょうか。
木の幹と根を体とすれば、花びらは心、魂ということでしょうか。
歌ごころを揺さぶられます!

植物園についてご教示メルシーです!さっそく記事に反映させて頂きました。
お師匠はんのおかげで楽しいエア花見ができました。ありがとうございます♪




Commented by pikorin77jp at 2018-04-18 00:12
snowdropさん 私は桜をシルクのストールに染めちゃいましたが snowdropさんは 歌という形にのこされたんですね。とっても素敵です。

お皿の上の枝垂れ桜 うぐいすに見立てた鶯餅。。。
日本人は本当に桜を愛していますね。
日本に生まれてよかった、と桜の季節に感じます。
Commented by milletti_naoko at 2018-04-18 18:09
お皿にも美しい桜の木があり、花が咲いていて、お菓子もよく似合ってすてきですね。本の表紙も、さまざまに色とりどりに咲き乱れる花たちも、本当にきれいで、日本の美しい春を、遠くから愛でさせていただきました♪
Commented by snowdrop-momo at 2018-04-18 19:51
*ぴこさん
こちらこそ絹と桜の出会いからインスピレーションを頂戴して幸せです。
そのうえ拙い歌を桜色にお引き立て頂いて、面映ゆくも光栄です。

さくら木で染めたる領巾(ひれ)に風ふけば花の吐息は君を包まむ

今年の鶯餅、べっぴんさんでしょう?
以前お見せしたのは村の和菓子屋さんので、ぶっとい鶯でした。。。
Commented by snowdrop-momo at 2018-04-18 20:07
*なおこさん
日本の春を海の向こうまでお届けできて嬉しいです。
なおこさんのおかげで、私もイタリアの春を満喫させて頂いています。
今年はお買い物の時ついつい細いアスパラガスを選んでしまいます。
南欧の野生のアスパラガスに憧れて…♡