
ソ連邦と東西ドイツの時代の地図帳
モンサンミシェルというフランスの菓子メーカーの
ショートブレッドとガレット。ガレットはフランス名物ですが、ショートブレッドはスコットランドが本場。でも、ウォーカーのショートブレッドより、ほろほろした食感で美味しい♪ガレットには聖ミカエル(フランス語読みでミシェル)の浮彫が見えます。聖ミカエルとは、川原泉『笑う大天使』でおなじみの、戦う天使様です。
モン・サン・ミシェル(聖ミカエル山)(2004年)
モンサンミシェルと言えば、プラールおばさんのオムレツが有名です。snowdropは語学学校のツアーで、ニュージーランドの学生グループと集団行動を取っていたので、オムレツ店の前をスルー。タンピ(無念)!別の年に入店した両親によると、ふわふわのスフレ・オムレツだとか。流石フランス、少ない材料を最大限にふくらませる技を持っています。
ノルマンディのドライブインで注文したオムレツとシードル
たとえば、グラタン。残り物のお肉かお魚か卵、お野菜、チーズを小麦粉とバターと牛乳でこさえたソースで和えてオーブンで焼くだけでボリューミーな一品に!たとえば、オニオン・グラタン・スープ。玉葱とバター、チーズ、バゲットの切れ端が最高の御馳走に!
キリチーズ:ドヤ顔の牛(La vache qui rit)
ルノアール監督の映画「ピクニック」に出てくるのは
エストラゴン(ヨモギ)のオムレツ(Omelette à la Chartres/à l'Estragon)。
こちらはシャルトルゆかりのオムレツなんでしょうか?!
(修道院や教会には、ワイン造りで余った卵を活用するレシピが沢山あります)
庭に生えているヨモギでオムレツを焼いた事はありますが、本場のはどんな味?

ジャン・ルノワール監督の映画「ピクニック」(モーパッサン原作)
フランスのオムレツと対照的だと思うのが、
イタリア映画「ひまわり」に出てくる卵40個分のオムレツです。
いくら若いカップルでも、あまりに高コレステロールでは?!
バターではなくオリーブオイルだから、まだヘルシーなんでしょう。
マストロヤンニが二股フォークで卵を溶いていますね!↓
西洋料理の王様のようにあがめられるフランス料理ですが、
ナイフとフォークもソースも、イタリアから導入しました。
フランス料理が独自の発展を遂げる18世紀に先立って
17世紀の宮廷で活躍した料理人がヴァテールです。
あのクレーム・シャンティも彼が考案したとか。
クレーム・シャンティをのせたガレット・ブルトンヌ
(ブルターニュの蕎麦粉クレープ:galette de blé noir)
↑ガレットにはクレープと、焼き菓子の二つの意味があります。
赤ずきんちゃんがお祖母さんのお見舞いに届けたのが後者、
パンと一緒にかまどで焼いた平たいお菓子でした。
19世紀まではこうした焼き菓子を指していましたが
20世紀に入るとクレープをも表すようになります。
ややこしいですね。でも
蕎麦粉のクレープ & シードルのマリアージュは最高!
松原秀一『フランスことば事典』
宮廷料理人ヴァテールの映画については、また今度。
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