ウクライナ色のミモザと青空 (2023年3月下旬)
3月8日はミモザの日ですが、わが村のミモザは毎年つぼみです。
ミモザの色のホテルなつかしミモザ咲く春はおそらくあと十日さき
一月にsnowdropが泊まっていたミモザ色のホテルは、こんな風に
鎌倉駅ホームから見えます。アールヌーヴォー調の文字板が目印です。
関東大震災を耐え、瓦礫の中にぽつんと立っていたという鎌倉駅。
その駅舎と時計台を経て徒歩2分。
京都の料亭平野屋の貸別荘が、大正末に鎌倉初のホテルとなり、
戦前は「山縣ホテル」と呼ばれていました。(旧館)
避暑中の芥川龍之介が岡本かの子と出会った場所でもあります。
snowdropの文芸嗜好を熟知した鎌倉の歌友お勧めの宿です。
いまはフロント係の常在しない素泊まりの宿です。
でも、駐車場からスタッフが目配りしてくれていて
安心できる上、開放的。昭和の一軒家のよう。
ロビーでくつろげばVIP気分。
置いてある雑誌をみて、新館に唐傘の天井の間があることを知りました。
宿泊客がいない時は鍵を開けてもらえます。
平野屋時代の鬼瓦にご挨拶して、いざ参る!
こう来ましたか~~(ふるカフェ系風に)京都の平野屋の茶室の傘を、照明の傘として使っているのですって!その茶室では、明治天皇と二位の局(大正天皇の母)が茶を喫したとか。新館とは思えない重厚な雰囲気です。
snowdropが宿泊する旧館のお部屋はこんな感じ。二人でお泊まりなら、ツインの「御成」、三人なら「西御門」などいかがでしょう。
川の字になりて眠れば雪のゆめ(まろ心の俳句)
渋い「北帰行」も旅のロマンをかき立てます。海を見た日はここで眠りたい…旧館のどの部屋も、宿泊客がいなければいつでも扉が開いています。次なる旅の夢がふくらみますね。